京都府山科生まれ。京都府指定無形文化財保持者の木村盛伸先生に師事。
杉、葡萄や向日葵のような様々な植物の灰を使い、自然の釉薬を作ります。
向日葵は、畑にて栽培し、収穫します。釉がけが終わった作品を電気窯にゆっくり詰め、1,300℃くらいまでに上げます。
灰の個性をどのように引き出し、扱うかという観点から日々作陶に専念。手塩にかけて育て上げた作品は、ひとつひとつ表情が異なります。
・ 陽向釉 (ようこうゆう)
ひまわりの幹の灰と花の灰を混ぜ合わせて作った釉薬です。
配合によって窯の中で変化し、微妙な色合いが生まれます。
情熱的な黄色が表れます。陶器では、淡い表情で、落ち着いた印象が感じられます。
・ 白鳳釉 (はくほうゆう)
毎年剪定する葡萄の枝の灰を使った釉薬です。上品な白色が現れます。
釉薬の調合により梅華皮 (カイラギ)状に変化します。
・ 紅斑釉 (こうはんゆう)
毎年剪定する葡萄の枝の灰を使った釉薬です。淡い優雅なピンク色が現れます。
見る角度によって表情が微妙に変わります。
・ 杉灰釉 (すぎはいゆう)
杉の木の灰釉です。
灰の中のわずかな鉄分により綺麗な緑色を表出します。
松の灰とは異なる、柔らかい雰囲気のビードロを作ります。
日本工芸会正会員
京都府美術工芸作家協会会員
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