平成14年、小野次郎さんが嬉野町に琥珀陶芸舎を築きました。長崎自動車道嬉野インターチェンジより約2分、県道1号線に面して、黄色い看板が目印です。近くには、日本三大美肌の湯として知られた嬉野温泉があります。周囲を緩やかな山に囲まれ、作陶に恵まれた環境です。次郎さんは、佐賀県重要無形文化財保持者珀子さんのご子息です。琥山窯にて修行しつつ、作陶を開始しました。長い間勤務し、珀子さんが亡くなった後に、金襴手・釉裏金彩の技法を受け継ぐ人がなくなり、流れが止まらないよう、自らが継承することを決意し、独立しました。直接、指導を受けた経験はなく、見学していた様子を思い出しながら、難しい技に挑みました。その結果、色彩豊かでまばゆい輝きを放つ名品が作られました。また、次郎さんも、平成22年、惜しまれつつ、他界しました。現在は、ご夫人の小野ゑ満さんが窯を運営します。格調高い金襴手、釉裏金彩の鮮やかな世界をどうぞお楽しみ下さい。
【TEL】 0954-42-1742
【住所】 〒843-0301 佐賀県嬉野市嬉野町下宿甲3166