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加古勝己 作 「棘座」です。約800年にわたり、窯の炎を絶やさずに、現在も作り続けます。
その日本六古窯の一つに数えられる丹波焼は、兵庫県の中東部に位置し、
周辺の地域との境にある緑豊かな里で知られます。
丹波篠山市東部に位置する上筱見という地に、工房を構えます。そこは原初風景の残る里山です。
四季の移り変わる色や音、風などを感じながら制作します。
丹波篠山の工芸はその風土から生まれる、日々の暮らしを少し豊かにします。
この器も古代土器に見られる文様からインスピレーションを得て、加飾しました。
棘(とげ)がチクリとささる感じより、危険なものから身を守る植物のように、美しいものに隠された一面のようなものを感じます。
幅29.0cm×奥行24.0cm×高19.7cm