小野琥山さんの長女。父が運営する琥山製陶所で、陶芸を学びます。
その後、加藤土師萌先生の釉裏金彩を見て衝撃を受け、その研究に取り組みます。
はじめは焼き上げると金箔がめくれるなど失敗が続きました。徐々に安定した技術を身につけ、日本工芸会西部支部展で初入選します。
以降、国内の公募展で受賞を重ね、海外の美術館にも作品を納めています。
釉裏金彩は、素地に厚い金箔を貼り、低火度の釉薬を掛けて、焼上げます。
素焼きから数えて六回焼くことで、金箔が落ち着いた味わいになります。それはとても繊細な工程で、幽玄に光る日本独自の技法です。
平成四年佐賀県指定重要無形文化財「陶芸釉裏金彩」の技術保持者に指定。
平成八年嬉野町にて逝去。
〒843-0301
佐賀県嬉野市嬉野町下宿甲3166
TEL : 0954-42-1742