平戸松山窯は、西九州自動車道佐世保三川内インターから佐世保方面へ約10分のところに工房を構えます。ハウステンボスは、車で約20分で着きます。元和八年(1622年)に、三川内焼は、三川内長葉山に開窯してから、約400年以上続く伝統の産地です。当時の将軍家への献上品として、「七人唐子図」が描かれました。平戸松山窯はその伝統を受継ぐ窯元です。唐子は、現在も三川内焼の代表的な図柄として引き継がれてきました。その他にも、唐草文様、祥瑞文様などを描きます。作品は、「染付」が中心です。染付とは、焼き上げた際に藍色に発色する「呉須(ごす)」という絵具を用いて、焼成前の器に絵柄を描く技法です。繊細な筆使いや濃み(ダミ)で、一つ一つ丹念に絵柄を描きます。そうした作業の積み重ねにより、白磁に秀逸で上品な図柄を表します。大変見ごたえのある作品です。工房から少し坂を上ったところに展示場があります。可愛らしい唐子絵が描かれた器をご覧いただけます。長い年月をかけて受け継がれた技術を守り、さらに発展させていきます。
【TEL】 0956-30-7734
【住所】〒859-3155 長崎県佐世保市三川内町774
中里月度務
約400年の歴史を持つ平戸松山窯で、現代の三川内焼を表現します。
青一色で、唐子絵、唐草文様や瑞々しい草花を描きます。