真生窯は、小松空港から車で約10分。作品の展示室があり、香炉、壺、花入れ、酒器、皿や鉢などの食器が置かれます。宮本忠夫さんは、石川県小松市の地に、真生窯を開きました。鴛鴦や鶴、松竹梅などの吉祥文を図案化して器に描き、その作風は威厳と気品が感じられます。制作は一つ一つ手仕事で、作品数は年間で数10個と少ない故に、貴重な逸品です。繊細緻密な筆遣いと重厚な色合いで、古九谷の風格が漂う銘品です。ご子息の雅夫さんは、忠夫さんの技法を受け継ぎつつ、併せて、釉薬やデザインを研究することで、九谷焼の新しい可能性を感じさせます。いずれも九谷焼の魅力である絵付と色の美しさにこだわった作風で、伝統と革新を同時に感じることができる窯として注目。
【TEL】 0761-22-8413
【住所】〒923-0036 石川県小松市平面町イ14-3
宮本雅夫
石川県小松市真生窯にて作陶。
九谷焼の伝統技法を踏襲し、美しくかつ斬新な緑の濃淡を表現。